
HPVワクチンを知る 第2回 「副反応が心配…」HPVワクチンの効果と安全性について

HPVワクチンについて調べると、多くの方が気になるのが、
「本当に効果があるの?」
「副反応は大丈夫?」
ということではないでしょうか。
特に、過去にHPVワクチン接種後のさまざまな症状が報道されたことを覚えている方も多いと思います。
今回は、HPVワクチンの「効果」と「安全性」についてお伝えします。
海外では、長く接種が行われています
海外では、10代へのHPVワクチン接種が広く行われています。
長年、高い接種率を維持している国では、接種後の経過を追ったデータも蓄積されています。
たとえばイギリスでは、12~13歳で接種した世代において、子宮頸がんの発症リスクが大きく減少したという追跡調査結果が報告されています。
また、オーストラリアでも、高い接種率と検診の普及によって、将来的に子宮頸がんの大幅な減少が期待されています。
HPVワクチンは、長い期間をかけて、その効果が確認されてきているワクチンなのです。
「副反応が怖い」と感じるのは当然です
日本では2013年、HPVワクチン接種後にさまざまな症状の訴えが報告されたことを受け、国による積極的な勧奨が一時的に差し控えられました。
その頃の報道を見て、「怖いワクチン」という印象を持った方もいるかもしれません。
その後、国内外で多くの調査や研究が行われ、接種後に報告されたさまざまな症状と、HPVワクチンそのものとの因果関係について検討が続けられてきました。
そして、2022年4月から、国による積極的な勧奨が再開されています。
「昔聞いた話」だけではなく、現在の情報を知ったうえで考えることが大切です。
接種後には、どんな症状がある?

HPVワクチンも、ほかの予防接種と同じように、接種した部位の痛み・腫れ・赤み、一時的な発熱やだるさなどが起こることがあります。
また、注射への緊張や痛みによって、立ちくらみなどが起こることもあります。
そのため、接種後はすぐに帰宅せず、医療機関で15~30分程度、座って安静に過ごすことがすすめられています。
「怖いからやめる」ではなく、「知ってから考える」
ワクチンには、効果だけでなく、起こり得る副反応もあります。
だからこそ、
「絶対に大丈夫」
と考えるのではなく、
どんな効果が期待できるのか
どんな副反応があるのか
不安なときは誰に相談できるのか
を知っておくことが大切です。
「副反応が心配で、まだ迷っている」
そんな段階でも、医療機関に相談して構いません。
次回は、現在定期接種で使われている9価ワクチンについて、
「何が違うの?」
「何歳まで無料?」
「何回受けるの?」
など、接種前に知っておきたい具体的なことをご紹介します。