
分娩編 第4回 無痛分娩中の過ごし方は?
こんにちは。マミィクリニック伊集院です。
今回も前回に続いて、マミさんの様子も交えながら分娩編についてお話していきます。
▼これまでのテーマ
第1回:お産の始まりを示すサインとは?
第2回:お産中の過ごし方は?
第3回:無痛分娩のメリットと知っておきたい注意点
第4回:無痛分娩中の過ごし方は? ←今回はここ!
第5回:家族の立ち会いは何をすればいい?
前回のブログで無痛分娩のメリットや注意点についてお話しました。
今回は、無痛分娩中は
「歩いたり会話したりできる?」
「食事はとれる?」
など、無痛分娩中の過ごし方についてお話したいと思います。
麻酔の管が入ったあとは?
前回のブログで、「硬膜外腔」という場所に細い管を入れ、局所麻酔薬を投与することはお話しました。
背中に麻酔の管が入ると、子宮や膣・外陰部・会陰部の痛みを伝える神経だけでなく、足の感覚や動かす神経、排尿に関わる神経にも影響が出ます。
そのため、麻酔開始後は以下のような管理を行います。
- 歩行はせずベッド上で安静
→ 足の感覚が鈍くなり、転倒のリスクがあるため
- 必要時に尿の管を使用し排尿をサポート
→ 尿意を感じにくくなるため。当院ではおよそ1時間おきに実施しています
- 食事は中止、飲水は少量のみ可能
→ 胃腸の動きが弱くなるため
- 胎児心拍数モニターや、血圧・酸素の値を測定する機械を装着
無痛分娩で使用する麻酔は全身麻酔ではないため、意識はしっかりしています。
会話もでき、ご家族とコミュニケーションを取りながらお産を進めることができます。
産後の過ごし方
分娩が終わると、硬膜外麻酔の投与は終了します。
麻酔の効果は少しずつ弱まり、数時間かけて切れていきます。
また、背中に入れていた麻酔の管も、一般的には分娩後に抜去します。
ただし、麻酔の影響で足の感覚が鈍くなり転倒のリスクがあるため、分娩後2時間程度は分娩台で安静に過ごしていただきます。
その後、足がしっかり動くことを確認してから、スタッフと一緒に初回歩行を行います。
また、分娩後しばらくは尿が溜まっていても感じにくかったり、自力で出しにくいことがあります。
そのため、必要に応じて管を使用して排尿をサポートします。
授乳や赤ちゃんとの関わり方については、自然分娩の場合と大きな違いはありません。
分娩後は食事も可能になります。
費用について
無痛分娩は保険診療の適応外となるため、自費診療となります。
当院では、通常の分娩費用に加えて5万円で行っています。
(無痛分娩で使用する針・麻酔薬などの費用を含みます)
おわりに
無痛分娩では麻酔によって痛みが和らぐ一方で、安全にお産を進めるために歩行や食事などに制限が生じます。
しかし意識はしっかりしており、ご家族と会話をしたり、生まれた赤ちゃんと触れ合ったりすることができます。
少しでも無痛分娩中の過ごし方をイメージしていただけたでしょうか。
気になることや不安なことがあれば、妊婦健診や無痛分娩教室などでお気軽にご相談ください。
次回は分娩編の最終回です。
「立ち会い分娩では家族は何をすればいいの?」「どんなサポートができるの?」など、立ち会い分娩におけるご家族の役割についてお話します。どうぞお楽しみに!