知っておきたい双子妊娠のこと 第1回 双子の種類

知っておきたい双子妊娠のこと 第1回 双子の種類

こんにちは。マミィクリニック伊集院です。
今回からは「双子妊娠」についてのシリーズです。

双子妊娠は、単胎妊娠と異なる点も多く「何に気を付けたらいいの?」「普通の妊娠と何が違うの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

当院にも双子育児に奮闘中のママが何組もいらっしゃいます。
今回から全10回にわたり双子妊娠から出産、育児までを助産師の視点と実体験を交えながらお伝えします。

このシリーズでお伝えする内容

  • 双子の種類
  • 双子妊娠がハイリスクと言われる理由
  • 妊娠中に準備しておくとよいもの
  • 双子の出産について
  • 双子育児で本当に役立つグッズ
  • 双子授乳・睡眠
  • 上の子がいる双子育児のリアル
  • 双子家庭が利用できる制度 など

 

第1回目は「双子の種類」について。
「双子といっても種類があるの?」「何が違うの?」と思う方も多いのではないでしょうか。まずは、双子の種類とそれぞれの特徴について、分かりやすくお話します。

双子の種類

双子にはいくつか種類があります。

「一卵性」「二卵性」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、妊娠中に特に大切なのは「膜性(まくせい)」という分類です。

膜性とは「赤ちゃんがお腹の中で胎盤や部屋(袋)をどのように共有しているか」の違いです。
この膜性は、妊娠14週頃までに確認し種類によって注意する合併症が異なるため、とても重要になります。

一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)

 とても珍しいタイプの双子です。
胎盤1つ、さらに赤ちゃんを包む袋(羊膜)も1つで、2人が同じ空間で育ちます。

一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎)

胎盤は1つを2人で共有しますが、赤ちゃんを包む袋(羊膜)はそれぞれ別々です。

一絨毛膜双胎では1つの胎盤を共有しているため、2人の赤ちゃんへの血液の流れに偏りが生じることがあります。

二絨毛膜二羊膜双胎(DD双胎)

双子の中で最も多いタイプです。

赤ちゃんそれぞれに胎盤があり、それぞれ別の袋の中で育ちます。
そのため、お互いの血流の流れが影響し合うことはありません。

一絨毛膜双胎で起こりやすいこと

一絨毛膜双胎では、「双胎間輸血症候群(TTTS)」という合併症が起こることがあります。

これは1つの胎盤を共有していることで、片方の赤ちゃんに血液が多く流れ、もう一方には少なくなってしまう病気です。

当院で出産できる双子

当院では、「二絨毛膜二羊膜(DD双胎)」の方の分娩に対応しています。

ただし、妊娠経過やお母さん・赤ちゃんの状態によっては、より高度な医療が必要になることもあるため、その際は高次医療市施設へご紹介させていただく場合があります。

おわりに

双子妊娠は、単胎妊娠と異な恵う点も多く、不安や疑問を感じる方もいらっしゃると思います。

しかし大切なのは「双子だから大変」と不安になることではなく、正しい知識を持って赤ちゃんとお母さんの変化を見守っていくことです。

このシリーズでは双子妊娠から出産、そして双子育児について、助産師の視点や実際の経験も交えながらお伝えしていきます。

次回は「双子妊娠はなぜハイリスクと言われるの?」について、双子妊娠で起こりやすい合併症や注意して見ているポイントをお話しします。