
妊娠中期編 第5回 体重管理どうすればいい?
こんにちは。マミィクリニック伊集院です。
今回も前回に引き続きマミさんの体験談も交えながら妊娠中期の過ごし方についてお話していきます。
▼これまでのテーマ
第1回 腰痛の改善策はある?
第2回 妊娠中の運動おすすめは?
第3回 お腹の張り受診の目安はある?
第4回 妊娠中のむくみ予防策はある?
第5回 体重管理どうすればいい? ←今回はここ!
目次
前回までのおさらい
妊娠26週を過ぎむくみに悩んでいたマミさんでしたが、着圧ソックスの使用や日常生活でできることを実践しながら過ごしています。
最近のマミさん
妊娠27週を迎えたマミさん。お腹もふっくらしてきて、赤ちゃんの動きもますます活発に。
そんな中、最近はちょっぴりこんな悩みも…。
「食欲が止まらなくて…気づけば妊娠前より+7キロに!このままで大丈夫でしょうか…?」
マミさんのように妊娠中の体重増加について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
今回は妊娠中の体重増加について、どうして管理する必要があるのかも踏まえてお話していきます。
体重増加どのくらいが理想?
妊娠中は赤ちゃんの成長や胎盤・羊水などの影響で、自然に体重が増えることは当たり前。
大切なのは、「どれくらい増えていいのか」を知り無理のない範囲でコントロールすることです。
妊娠中に増えて良い体重の目安
妊娠前の体型 増加の目安
やせ型(BMI18.5未満) 12~15㎏
普通体型(BMI18.5~25未満) 10~13㎏
肥満1度(BMI25~30未満) 7~10㎏
肥満2度以上(BMI30以上) 個別対応
どうして体重管理が必要?
妊娠中に体重が増えすぎると
- 妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが上がる
- 難産・巨大児のリスクが上がる
などママと赤ちゃんどちらにも悪影響が出ることも…
※妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病に関しては今後のブログで詳しく説明する予定です
逆に体重が増えなさ過ぎても、赤ちゃんの発育育不良につながる可能性もあるので、やみくもに減らせばいいというわけではありません。
体重管理のポイント
体重管理の基本は、「バランスよく食べること」
たとえば…
- 甘いお菓子やジュース、ジャンクフードばかりの食生活
→急激な体重増加 - 食事を抜くなどの制限
→栄養不足で貧血や赤ちゃんの発育不良
体重管理のポイントは、「量」より「質」
”しっかり食べてしっかり育てる”ことが大切です
無理なくできる体重管理のコツ
食事内容の見直し
和食中心のバランスの取れた食事を心がけましょう
→主食(ご飯)、主菜(肉・魚)、副菜(野菜・キノコなど)
この3つが揃うと◎
間食を「質」で選ぶ
甘いお菓子よりもナッツ・ヨーグルト・ゆで卵・おにぎりなどに置き換える
腹持ちの良いもを選ぶといいでしょう
「食べない」より「いいものを選ぶ」ことが大切です
食べる時間・回数を工夫する
一度にたくさん食べると血糖値が上昇し、脂肪が付きやすくなります
朝昼夕に加えて軽い間食を1~2回など、こまめに分けて食べることがおすすめ◎
その後のマミさん
マミさんは、間食の内容をチョコレートやビスケットなどのおやつから
ミックスナッツに変更し、できる範囲で体重管理を行うようにしたようです。
最後に
妊娠中の体重管理は、赤ちゃんの健やかな成長と、ママ自身の安全な出産のための大切な準備です。
体重は毎日変わるもの。ゆるやかな増え方であれば問題ありません。
数字にとらわれず、無理せず「今できること」を積み重ねていきましょう。
当院では妊婦さん一人ひとりのライフスタイルに合わせて無理のない体重管理をサポートしています。
マミさんのように不安や疑問を感じたらいつでもスタッフに相談してくださいね。
妊娠中期シリーズはこれで一区切り。
次回は妊娠後期に向けて、出産準備や過ごし方についてもお伝えしていきます。
どうぞお楽しみに!