
妊娠中期編 第1回 腰痛の改善策はある?
こんにちは。マミィクリニック伊集院です。
今回からは妊娠初期に続いて、マミさんの体験談も交えながら妊娠中期の様子についてお話していきます。
▼これまでのテーマ
第1回 腰痛の改善策はある? ←今回はここ!
第2回 妊娠中の運動おすすめは?
第3回 お腹の張り、受診の目安はある?
第4回 妊娠中のむくみ改善策はある?
第5回 体重管理、どうすればいい?
前回のおさらい
妊娠初期のマミさんは、つわりの症状や上の子との関わり方で悩むこともありましたが体調も安定し、上の子とも楽しく過ごしていました。
妊娠初期のマミさんのブログはこちらからどうぞ!
▶マミさんのマタニティライフ 妊娠初期編
現在のマミさん
妊娠20週を迎えたマミさん。
お腹も少しずつ大きくなり、赤ちゃんの成長を感じられる嬉しい時期ですが、最近ちょっと気になることが。
「なんだか腰が痛い…」
「お腹が大きくなってきたからかな?」
「もしかして、何か身体に負担のかかることをしてる?」
「この腰の痛み、どうにか楽にならないかな?」
そんな疑問や不安を感じたマミさんは妊婦健診の時に相談してみることにしました。
今回は、マミさんのように妊娠中の腰痛に悩むママたちへ向けて、その原因と改善方法をご紹介します。
妊娠中の腰痛の原因
妊娠中期に入り、お腹が大きくなると多くの方が「腰痛」を感じるようになります。これは決して珍しいことではありません。
主な原因は以下のようなものが考えられます。
重心の変化
赤ちゃんの成長とともにお腹が前に突き出し、自然と腰をそらせた姿勢になりがち。
この反り腰の状態は腰に大きな負担をかけ、結果として腰痛が出現します。
ホルモンの変化
妊娠中は出産に向けて、骨盤周囲の靭帯を緩める「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
その結果、骨盤が不安定になり腰への負担が増します。
運動不足による筋力低下
妊娠中はどうしても運動量が減ってしまいます。筋力が落ちることで腰を支える筋力も低下し、痛みが出やすくなります。
少しでも楽になる!妊娠中の腰痛対策
腰痛を完全になくすことは難しいかもしれませんが、ちょっとした工夫やケアで和らげることは十分可能です。
姿勢の見直し
まずは、立ち方・座り方を見直してみましょう。
座り方についてですが、「ぺたんこ座り(女の子座り)」や「横座り」は骨盤がゆがみやすいので避けるのが◎
おすすめは「あぐら+クッション」
あぐらをかいて、お尻の下に厚手のバスタオルやクッションを敷くと骨盤が自然と立ちやすくなり、腰への負担も軽減できます。
立っている時は、反り腰に注意!
胸を軽く張って、おへそを背中に引き寄せるイメージで姿勢を整えましょう。
マミさんのように上の子がいて抱っこしなければいけない場合は、片腕に偏らないようにするなども工夫できるとよいですね。
ちょっとした姿勢への意識が、腰のつらさを和らげてくれます。
骨盤ベルトの活用
妊娠中の骨盤のゆるみや腰痛のサポートとして骨盤ベルトを活用することもおススメです。
当院では、「トコちゃんベルト」の使用をおススメしています。
使用方法については、外来にて個別にご説明していますので、興味がある方はお気軽にスタッフにお声がけください。
また、「トコちゃんベルト」の公式サイトでは、ベルトの効果や正しい使用方法、よくある質問なども詳しく紹介されています。ぜひ、そちらも活用してみてください。
無理のない運動を取り入れる
無理のない範囲で軽い運動を取り入れることで筋肉の緊張をやわらげ、血流を促し、腰の痛みを和らげることが期待できます。
当院では「マタニティヨガ」や「マタニティビクス」など、妊娠中でも安心して参加できるスタジオレッスンをご用意しています。
呼吸を意識しながら体を動かすことで腰痛予防だけでなくリフレッシュにもなりますし、出産に向けた体づくりにも役立ちます。
詳しくは、マミィクリニック伊集院のホームページやインスタグラムをご覧ください。
レッスン内容や過去のレッスン風景も掲載しています。
マミさんのその後…
マミさんは長女の時には使用しなかった骨盤ベルトの使用を開始しました。
「支えられる感じがしていいかも…!」と着け心地も良さそうです。
今後は、マミィクリニック伊集院で実施されているスタジオレッスンにも参加してみようか…検討中です。
おわりに
妊娠中の腰痛は、特に経産婦さんから「前よりつらい…」という声も多く聞かれます。
しかし、姿勢や骨盤ケア・運動などちょっとした工夫やサポートでグッと快適に過ごすことができます。
無理せず、心も体もゆったりと過ごして楽しい妊娠生活が送れるといいですね。
次回は、腰痛対策でもお話した「妊娠中の運動」について具体的にご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!