
妊娠初期編・第2回「つわり時の対応は?」
こんにちは。マミィクリニック伊集院です。
前回に引き続き、マミさんの体験談も交えながら妊娠初期の様子についてお話していきます。
第1回 産院選びはどうする?
第2回 つわり時の対応は? ←今回はここ!
第3回 妊娠中の食事は何を注意する?
第4回 妊娠中の抱っこは問題ない?
第2回の今回は、妊娠初期に多くの妊婦さんが経験する「つわり」についてお話したいと思います。
つわりの症状、思っていた以上にしんどい…
マミさんが初めて当院に来られたのは、妊娠10週の頃でした。
初期検査を行った際、マミさんはかなり強いつわりの症状に悩まされていました。
体重は2㎏減少し、食事はほとんど摂れていない状態。なんとか口にした水分でさえ、すぐに吐いてしまうような状況でした。そのため、点滴での治療を行うことになりました。
つわりとは?
つわりは妊娠初期(特に妊娠5週~15週頃)に見られる症状で、多くの妊婦さんが経験します。原因は、妊娠によるホルモンの急激な変化によるものとされ、個人差がとても大きいのが特徴です。
代表的なつわりの症状
・吐き気・嘔吐
・食欲不振(特定の食べ物しか受け付けないことも)
・匂いに敏感になる(料理の匂いなどで気分が悪くなる)
・味覚の変化
・だるさ
・よだれが多くなる(よだれづわりとも言います)
・空腹時に気持ち悪くなる(何か口にしていないとつらい)
つわりの原因は?
主な原因は、妊娠にともなうホルモン(hCGなど)の急増とされています。また、妊娠初期は自律神経のバランスが乱れやすく、これが吐き気や体調不良につながるとも言われています。
さらに、妊娠による環境の変化や不安、ストレスなど心理的な要因が症状を強めることもあります。
つわりの対策~できることから少しずつ~
食事の工夫
・少量をこまめに食べる(空腹を避ける)
・消化の良いものを選ぶ(ゼリー、ヨーグルト、そうめんなど)
・炭水化物中心の食事(ごはん、うどん、クラッカーなど)
・食べられるものを無理せず優先してOK(食べられる=命綱!)
生活環境の見直し
・匂い対策(マスクや換気、料理を作らない日も◎)
・無理せずゆっくり休む
・リラックス時間を意識して作る
・水分補給をこまめに(少しずつ、冷たいお茶や経口補水液など)
つわりはいつまで続くの?
一般的には妊娠12~16週頃に落ち着いてくる方が多いです。
しかし個人差があり、中には妊娠後期まで症状が続く方もいます。
マミさんのように水分も摂れない・体重減少・生活に支障が出るほどの場合は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と診断されることもあり、点滴や入院が必要になるケースもあります。
当院のサポート体制
マミィクリニック伊集院では、つわりが強くて食事が摂れない・水分も難しいといった場合には、外来での点滴治療を行っています。
また症状が重い方には、入院しての管理やケアも可能です。食事内容の調整や、水分補給、ゆったり
過ごせる環境で体をしっかり休めていただけます。
つわりは「我慢」ではなく「相談」が大切です。無理をせず、つらいときはぜひ遠慮なくご相談くださいね。
次回は…
第3回では「妊娠中の食事で気を付けること」についてマミさんの生活の工夫などを交えてご紹介する
予定です。どうぞお楽しみに!