
妊娠初期編 第4回 妊娠中の抱っこは問題ない?
こんにちは。マミィクリニック伊集院です。
今回も前回に続いて、マミさんの体験談も交えながら妊娠初期の様子についてお話していきます。
第1回 産院選びはどうする?
第2回 つわり時の対応は?
第3回 妊娠中の食事は何を注意する?
第4回 妊娠中の抱っこは問題ない? ←今回はここ!
第4回の今回は、妊娠中の「抱っこ」についてお話しします。
前回のおさらい
つわりに悩んでいたマミさんでしたが、16週を過ぎてから症状も落ち着き食事も美味しく感じられるようになってきました。
現在のマミさん
体調が安定してきたので、上の子(長女3歳)と一緒にお出かけすることも増えてきました。
そんな中、最近少し気になることが出てきました。
それは…「上の子が抱っこをせがむようになった」こと
妊娠中でも上の子を抱っこして大丈夫なのか?
お腹の赤ちゃんに影響はないのか?
そんな疑問と、上の子の気持ちの間で揺れ動く日々です。
今回は、マミさんのように「妊娠中の抱っこ」について悩んでいるママたちへ向けて対処法についてまとめてみました。
赤ちゃん返りとは?
上の子が抱っこをせがんだり、わざと甘えたりするのはよくあること。
「赤ちゃん返り」とも呼ばれます。
たとえば、こんな行動が見られます。
- 抱っこをせがむ
- 自分でできることもお願いしてくる
- 夜泣き
- おねしょ、おもらし
- わざと怒られるようなことをする
- 授乳をせがむ
これらは、ママの体調の変化を敏感に感じ取り、「もっと自分を見てほしい」というサインなんですよね。
妊娠中の抱っこは赤ちゃんに影響あるの?
結論から言うと…
妊娠中の抱っこが直接的に胎児へ悪影響を与えることはありません。
赤ちゃんはお腹の中で“羊水”に包まれていて、この羊水がクッションの役割を果たしてくれます。
そのため体調に問題がなく、短時間の抱っこであれば問題ないとされています。
こんな時は抱っこを控えて!
- お腹が張っている時
- 妊娠初期に出血がある時
- 医師から安静の指示がある時(切迫流産・早産のリスク)
「お腹の張り」ってどんな感じ?
「お腹の張り」とは、お腹に力が入ると子宮が収縮し“キュッ”と固くなることを言います。
張りの感じ方は人それぞれで
“お腹がピンと伸びているような感じ”
“カチカチになっている”
“引っ張られる感じ”
など表現もさまざま
こんな感じの張りは危険!
- 普段と感覚が違う(痛みがあるなど)
- 貼る回数が多い
- 休んでいても張りや痛みがおさまらない
- 横になっていても安静にしていても張りが強くなる
- 一定間隔で張りや痛みがある
これらは切迫早産や切迫流産のサインの可能性も!
サラサラした出血を伴う場合は
胎盤早期剥離や前置胎盤など緊急を要するケースもあります。
少しでも不安があればすぐに病院へ相談しましょう。
マミさんの場合
マミさんは抱っこしたときにお腹の張りは見られませんでしたが、長時間抱っこしていると張りが出てくることに気づきました。
短時間での抱っこでは上の子が満足してくれない場合、どう対応すればよいか…マミさんは悩みました。
抱っこが難しい時、上の子への関わり方は?
お腹の張りがあるときは、どうしても抱っこを控えなければいけません。
でも、それが原因で上の子に“さみしい思い”をさせたくない…そんな時におすすめなのがこちら!
抱っこの代わりにスキンシップを増やす
- 座ったまま膝に乗せる
- ギュッとしてハグしてあげる
- 手をつないで「大好きだよ」と伝える
抱っこの回数を減らす工夫
- 「おうちに帰ったら座って抱っこしよう」
などルールを決める - 短時間の抱っこにする(時間を決めるのも◎)
お兄ちゃん・お姉ちゃん扱いをしすぎない
「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」
と言いすぎると子どもは“甘えちゃいけない”と不安になります。
「ママも抱っこしたいけど、今はお腹の赤ちゃんがいて難しいんだ」と
理由を伝えて納得することも◎
簡単なお手伝いをお願いする
「赤ちゃんをなでてくれる?」
「ママにハンカチ持ってきてくれる?」など
自分も家族の一員だと感じさせる関わりをすることも効果的です♪
抱っこ以外の満足感を与える
- 一緒にお絵描きや絵本タイムを楽しむ
- 「ママと特別なおやつタイム」を作る
- 「ママと手をつないで探検しよう!」など
楽しい時間を共有する
最後に
妊娠中の育児は、思った以上に体力勝負。
でも、上の子の気持ちに寄り添いながら少しでも”ママに愛されてる”という安心感を持たせてあげたいですよね。
頑張りすぎず、抱っこ以外のスキンシップや関わり方を工夫して、親子の絆を深めていけるといいですね。
次回からは、マミさんの「妊娠中期編」として何回かに分けてお話していく予定です。どうぞお楽しみに!