母乳のこと教えて  第1回 母乳の出る仕組み

母乳のこと教えて 第1回 母乳の出る仕組み

こんにちはマミィ助産院です。

最近、産後のお母さんから
「混合栄養(母乳+ミルク)ですが、母乳の割合を増やしたいです」
という内容の相談を受けることが増えています。

さまざまな生活スタイル、個々の考え方の違いに応じて母乳育児支援を提供していくことが求められていると感じました。
そこで、これから3回に分けて、マミィクリニック伊集院・マミィ助産院での母乳についての取り組みをお話しします。

シリーズ内容
第1回 母乳ができる仕組み ←今回はここ!
第2回 母乳のメリット
第3回 マミィクリニック伊集院・マミィ助産院での取り組み

 

母乳ができる仕組み

母乳は、赤ちゃんにとって最初の大切なお食事です。
赤ちゃんは生まれたあと、母乳やミルクから栄養をもらって、ぐんぐん成長していきます。

妊娠中に体の準備が始まる

母乳の出る仕組み

妊娠すると、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の働きで、胸の中にある「乳腺(にゅうせん)」が発達します。
乳腺は、いわば母乳を作る“工場”のような役割を果たします。

赤ちゃんが生まれるとスイッチオン!

母乳の出る仕組み

出産後、ホルモンバランスが変化し、「プロラクチン」というホルモンが増えます。
プロラクチンは「さあ、母乳を作ろう!」と体に指示を出します。

吸われることで母乳がもっと出る

母乳の出る仕組み

赤ちゃんが乳首を吸うと、「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
オキシトシンは「射乳反射(しゃにゅうはんしゃ)」という反応を起こし、作られた母乳を乳首から押し出す働きをします。
さらに、赤ちゃんに吸われることでプロラクチンの分泌も増え、母乳はどんどん作られていきます。

まとめ

• 作る役:プロラクチン → 母乳を作る
• 出す役:オキシトシン → 母乳を押し出す
• スイッチ:赤ちゃんが吸うこと!

 

今回は「母乳ができる仕組み」についてお伝えしました。
次回は「母乳のメリット」についてご紹介します!お楽しみに